コロナ禍の3月を振り返って

3月も凄まじい感染力のコロナ・オミクロン株への対応であっという間に過ぎてしまいました。

《コロナ患者さんへの対応》
2月の上旬は、とにかく検査キットが不足して、検査したくてもできないような状況もありましたが、3月に入ると検査キットは十分に入荷する状況となり、即日結果判明が希望の方には全てNEAR法で対応できる状況となりました。
検査を希望される方は、心当たりがある方、何かしらの症状がある方がほとんどでしたので、陽性率は二月とさほど変わらず、とても高い状態が続いておりました。
たくさんの方を検査・診察する中で見えてきたことは以下通りです。(数をカウントしているわけではないので、感覚的なものです。)

・家族内感染がとても多い

・熱が出ても一週間とか長く続く方は少数派

・大体2−3日で解熱する

・時々とても症状が辛い&長引く方がいらっしゃる

・下痢症状が出ることがある

・咽頭痛

・頭痛

・関節痛

・咳

・こどもはかかっても回復が早い傾向


もし上記の症状がご自身や家族に出たら‥コロナを疑って検査をしていただくことをお勧めします。

3月下旬になり、愛知県の蔓延防止が解除されて、昨年の秋のように陽性者がガクッと減るかなと思ったのですが、急激な減少はなく、少しずつ減っているなぁという状態です。
街を見ると、沢山の人が行き交って、飲食をされてるいるので、ゼロにはならないなと思いますし、今後もWITHコロナで生活していくのだろうなぁと感じております。

症状のある患者さんには基本的には車でお越しいただいて、ご家族含め車内で待機いただき、病院スタッフが車に行って問診や検査をしております。トイレの利用も制限させていただいたりもしてご迷惑をおかけしている部分もありますが、院内感染防止に努めることも、患者さんに対して果さなくてはならない責任の一つと思っておりますのでこのような対応をしております。

《コロナワクチン三回目接種》
こちらは2月に続き粛々と進んでおります。
二回目接種日で区切って接種券を発送するという市の施策がとても効果的で、接種可能な時期に、接種可能な方にのみ送られるので、予約に大行列するような混乱もなく進みました。
3月途中からは、一部市のシステムを利用したネット予約も受付するようにいたしました。
これは接種券が届く世代がどんどん若い方に移行してきたので、ネット予約の方が便利だろうなぁという考えからでした。
実際沢山のご予約をいただき、近隣の方だけでなく、市全域からお越しいただきました。
木曽川町近辺のコロナ拡大防止に少しでも役立てれば・・・という気持ちでワクチン接種を一生懸命しておりましたが、ネット予約受付で市全域からお越しいただくことで、お役に立てる範囲が、濃度は薄くとも一宮市全域に拡大したような気がしてやって良かったなと思います。
4月は接種可能な方の年代がさらに若くなりますので、ネット予約の枠をさらに増やして対応していきたいと思っております。若い方の感染が多い現状がありますので、若い世代に接種の機会がきちんと確保され、積極的に接種していただくことで、高齢者の感染が減り、死亡者数・重症者数も減るという、良いスパイラルになっていったらいいなと思います。

《通常診療について》

2月までは待合室の患者さんに申し訳ないと言って回りたい程にお待せする時間が長くなってしまいましたが、感染者数の減少や、院内の連携により随分と改善してきました。
3月から、一部のスタッフがインカムをつけて仕事に当たっております。これは院内の連携を良くして、待ち時間を減らすための取り組みです。まだまだ不慣れですが、便利なものはどんどん活用し、患者さんが気軽に色々な心配事を相談できる医院にしていきたいと思っております。