第6波の当院の状況とブースター接種について

1月末よりコロンワクチンの3回目接種がスタートしております。

オミクロン株の大流行と時期が被ってしまい、当院も混乱?医療崩壊?といっても過言ではない状況です。

どんな状況かというと‥

まず、検査キットが不足気味です。

従いまして、1月18日から愛知県のコロナPCR検査等無料化事業の登録がされて、無症状&濃厚接触もなしの方に対する検査が無料で行える体制は作っておりました。

検査キットが潤沢にあれば15分で結果が判明するNEAR法の機械を活用して当日検査結果をお伝えできる予定でしたが、現状は‥できていません。

無料検査センターの方はPCR検査で業者に出すタイプのものを使っています、結果判明まで1-2日ほどかかる状態です。

感染拡大前は業者から翌日に結果の連絡が来ていました。検査会社もひっ迫しているようです。

無症状の濃厚接触の方にはどうしているかというと、こちらも業者さんのPCR検査に出しています。

では、15分で結果判明するNEAR法の機械を用いた検査はどう使っているのかというと‥

有症状の方の検査に使っています。

なぜなら、有症状の方は重症化の心配もありますから、早く結果が出すべきだと考えているからです。

また、家族や周りの方に感染させてしまうリスクが高いため、素早く検査し結果を出すことによって、周囲の感染を減らすことに繋がり、それがひいては地域全体の感染拡大を止めることにつながると考えています。

検査したいとお越しになる方、電話くださる方、たくさんいらっしゃいます。

皆さん、不安があってお問い合わせいただいてるのが分かりますので、

ご希望に添えるようにしたいのですが‥

今まではなんでもやろうと思ったらできる状況でしたが、

医療資源にも限りがあってできないことがあるのだな、

今は本当に有事とも言える危機的状況なんだなと感じております。

次に、とにかく人が足りません。

特に事務スタッフがてんてこまいです。

理由は、コロナの医療に関する会計が、県だったり、市だったりととても煩雑です。

一回で済む会計作業が、2回3回ととにかく手間がかかります。

また、各種問い合わせの電話が鳴り止まないほど多いのですが、その対応するのも事務スタッフですのでノンストップで動いていますがお待たせする時間が長くなってしまっております。

そのような状況下で、コロナのブースター接種の予約がスタートしたので、

予約に関する電話回線は別に設けました。

これは大正解で、予約の電話はほぼ専用回線にいただいていて、

事務スタッフ以外でも空いているものが対応しています。

看護師はというと、無料検査センターの電話対応、予約管理等の運営は全て看護師がやってくれています。

また、ワクチン予約の受付なども人が足りない時は対応してくれています。

有症状の方への対応で感染リスクがある業務もありますが、とても頑張ってくれています。

ただ、現状患者さんをお待たせする時間が大変長くなってしまっており、

ご迷惑をおかけており、大変心苦しく思っております。

もう少し院内の連携を図って、お待たせする時間が短くなるように策を練っております。

少しずつ状況は改善すると思います。申し訳ありません。

受付状況等はネット上でも見られるようになっておりますので、

ご来院いただく際にはそういった情報もご覧いただき、

比較的待ち時間が短そうなところを狙っていただく等していただけますと助かります。

では、コロナワクチンの3回目接種についてはどうかというと、

こちらは大変スムーズに進んでおります。

予約については、

接種券の発送が、二回目接種終了日で区切って順次発送しているため、

一度にたくさんの患者さんが大大大‥行列を作って予約待ちをすることはなく、

大のつかない行列くらいで対応できております。

予約日も、例えば1ヶ月先などとても先になってしまうこともなく、

大体一週間先くらいまででお取りできているのも、区切っての発送の成果と言えるでしょう。

ただ、1・2回目接種はファイザーで接種していた当院ですが、

3回目は約7割がモデルナ、残り3割がファイザーのワクチンが入荷することになっているため、

どうしてもファイザーがいいという方の希望に沿うことが難しい状況となっております。

接種券が届く予定日の翌日に、予約だけをする専用人員を配置して予約受付をしております。

その際、予約可能な日を4−5日ご提案しておりますが、

その中にファイザーの日を1日は作れるように接種日を工夫しているので、

もし強い希望がある方は、その日の早い時間にご来院いただくとご希望に添いやすいかなと思います。

2月はこのような状況で予約受付ができそうです。

3月以降に関してはまだ情報が何も入ってきておりませんので、

同じようにできるのか?

同じような割合でファイザー、モデルナが入荷してくるのか?

まったく見通しがつきません。

決まり次第また良い方法を考えていきます。

実際の接種については、

予約以上にスムーズに進んでおります。

1・2回目も、来院から接種→待機までで20分ほどでお帰りいただけておりました。

今回もほぼ同じ時間でお帰りまで済んでおります。

モデルナの副反応をご心配されている方も多いですが、

現状、お熱が下がらない等、強い副反応で接種翌日・翌々日に診察を受けに来る方もほとんどおらず、

ファイザーとの違いはあまり感じておりません。

従いまして、人手不足でお待たせしてしまう通常診療が混乱に近い状態いえるなか、

ワクチン接種は、粛々とという表現がぴったりの状況です。

とにかく凄まじい感染力のオミクロン株の大流行を

ワクチン接種を進めることと、

感染者を検査して対応していくこと

二つの両輪でどうにか乗り越えていこうと頑張っているのが当院のここ1ヶ月ほどの状況となっております。

ご迷惑をおかけしてしまうことが、まだ少しの間あるかもしれませんが、

この流行を乗り越えた先には、危機的状況を皆で乗り越えたという結束力がスタッフに加わり、

より良い対応ができる医院になるはずです。