インフルエンザワクチンに関して
気が早いですが話題の製剤が9月末に発売のようなのでお知らせ。
かねてより注目されている経鼻のインフルエンザワクチン フルミストがついに日本で承認されたとのことです。
流通数が少ないとのことですので当院でどれだけ打てるのか不透明ですが簡単に情報提供。
日本においてはこのワクチンの対象年齢は2-19歳になる見通し。
従来の注射剤は不活化ワクチンに対して経鼻ワクチンは弱毒生ワクチンです。
生ワクチンですので免疫力の落ちている人やそういった人と接する可能性のある方は使えません。あと喘息がある人もダメですね。発作のようなものが出ることがあるようです。卵アレルギーある人も使えません。
2歳未満は免疫が発達していないこともあり副反応増えるので使えません。
肝心の効果はというと従来の
注射ワクチン:
感染予防効果:40-60%(注射に入っている株と流行株が一致している場合)
入院リスク低減効果:40-60%
死亡リスク低減効果:50%以上
経鼻生ワクチン:
感染予防効果:40-60%くらい(海外の市販後調査のデータ)
6歳未満では効果が注射剤よりも高い可能性がある。
成人ではほぼ同等?50歳以上には効果が弱い。
注射剤と経鼻剤の直接比較をしたデータはないので単純に比較は無理ですがこんな感じです。
副反応は経鼻ワクチンは生ワクチンなので風邪症状が出ることがあります。
インフルエンザワクチンを使用してインフルエンザを発症した人が2%くらいあったようです。軽度の風邪症状鼻水鼻づまり、軽い発熱はもうちょっと頻度が多いようです。
持続期間は接種2週間後がマックスでそこから6か月間くらい。(徐々に効果落ちる)で経鼻と注射同じような感じのようです。
このワクチンに対する社会の反響はどうでしょうか?
新しいタイプのワクチンですので我々も期待するところは大きいです。
簡単に今わかっていることをお知らせしました。また詳しい情報わかってきたらお知らせしますね~(^^)/